「資格を持って入職するのだから、できてあたりまえ」たいまいの契約金を支払わないとなかなか人が雇えないこの時代。その代償とばかりに、胸膨らませて入職したばかりのケアマネジャーに、ついついベテランと同じレベルを求めてしまっているのではないでしょうか。
しばらく一緒に仕事をしてみないと人となりもわからず、入社した方もその職場が合っているのかどうかわからない状態での入職は、いわば博打のようなもので、すでにそこから双方に過剰な負担がかかっています。
企業側がその金額に値すべき内容を、新人ケアマネに求めてしまうのは人情かもしれません。当の新人さんにしてみれば「え、いきなり」「教育体制完備じゃなかったの」「みんな忙しそうで相談できない」など、一年継続できない人を多く見かけます。
かれらにとって働きやすい職場は何なのか。一度そこに立ち戻って考えると彼らがどこで挫折するのかが見えてくるかもしれません。
いまや介護業界の継続のために行政の決定を待つのでなく、どうしたら彼らが長期的に活躍できる環境を整えられるかを真剣に検討する必要があるでしょう。