エルニーニョの影響

過去のコラム

今年の冬はエルニーニョの影響が大きいと言われています。しかもスーパーエルニーニョだとか。

かつて冬、急に海水温が上がり、獲れるはずの魚が獲れなくなる現象が起きたのが、クリスマスの時期だったため、漁師たちがその現象をスペイン語でエルニーニョ(神様の男の子)と呼ぶようになったそうです。
南米ペルー沖から太平洋の赤道海域(日付変更線付近)にかけて海面水温が基準値より1.5℃~3℃以上高くなる現象です。まして今年はその温度差が大きいスーパーエルニーニョなんだとか。
そんな名前が正式にあるのかどうか疑問ですが、温度が高いほど赤く色づけられた気象庁の海域図を目にすると、もはや別の異常気象ではないかと思われるほどの恐怖を覚えます。

貿易風の力が弱く、東側のペルー沖と日本海域に強く海水温度の上昇がみられます。過去最大のエルニーニョの規模になるのではと予想され、我々の生活にどれほどの影響を及ぼすのか、これまでの気象分析の経験値では、予測がつかないともいわれています。

素人でも考え付くのは、魚が獲れなくなったら、それを餌とする海鳥も生きてはいられないだろうということです。
また異常気象による豪雨や大洪水・干ばつや山火事などが予想され、穀物の生育にも大きな影響が予想できます。それはまた各国の経済や貧困に派生していくことは想像に難くありません。

いまさら慌ててどうする。わかっていたことじゃないか・・・取り返しのつかない自責の念。そんな思いを感じます。全人類の課題をあとのばしにしてきたツケなのです。(2023/11)

参考:NTT、Byond Our Planet
https://www.rd.ntt/se/media/article/0079.html