作務衣はもともと禅宗の修行僧が、日々の雑務を行う時に着ていた作業着だったと言われています。
僧侶は、座禅や読経以外の掃除や日常的なすべての作業を「作務」という修行として行います。その際に「心がこもっていない仕事はうまくいかない」という気持ちで作務衣を身につけ、何ごとにも真剣に取り組んできたものなのです。
自分に約束した作務に、一つひとつ丁寧に取り組むことは「人が人であるための基本行為である」という規範にのっとっています。
仕事も同じ。労力がかかるからと手を抜いてはいないか?
急ぐ仕事だからとやっつけ仕事になっていないか?
そう考えると、作務衣はまさに、我々が毎日身につけている制服に通じるものを感じるではありませんか。